2024.05.05
日本橋クルーズを予約
日本橋を出発して、日本橋川~神田川~隅田川と船で巡るツアーの存在は知っていて、いつか乗りたいなーと思っていた。同じ会社のサンセットツアーで隅田川を南下するほうは行ったことがあるが、江戸の歴史も勉強できる神田川クルーズへなんとかと思い、GWの前、4月に予約を実行。予約順としては3番目。
お江戸日本橋
出航地点は日本橋袂の船着き場。防災用も兼ねて日本橋川に行政が整備したものであり、観光振興の目的でも開放されている。このクルーズ催行会社も災害時には協力することになっているとのこと。
久々に日本橋に来たので、日本国道路元標も押さえておく。日本橋の中心部に埋め込まれており、直上の首都高には上下線をまたぐようにモニュメントが元標の上位置するように立っていて首都高走行中でもわかるようになっている。日本橋の上は交通量が多いので実物を近くでみることは難しいが、サンプルは上流の右岸側にあるのでそちらで代用可能。
出航
前の船が出航した後に受付開始となる。予約はしてあるので受付のテントで支払い。もろもろの電子決済も利用可能となっている。ここで乗船順の番号札を渡されて、出航時刻が迫ったら戻ってくるというシステム。乗船順はネットでの予約順となっている。
時間になると番号札順にホイホイと案内されて乗船。3番目の予約順ということで最前列をゲット!
ほぼ満席の状態で出航。日差しが強いということで、希望者には日よけ用の帽子を貸してくれる。
日本橋川
まずは日本橋をくぐって日本橋川を上流側へさかのぼる。日本橋の水位の位置をみんなで覚えておきましょうということでスタート。海に近いので潮汐の影響を受ける。
日本橋付近の首都高は地下化される予定となっている。その前工程として呉服橋インターがすでに廃止、ランプ関連の施設はすでに撤去済となっており、日本橋川から空が見えるようになっているが、この風景は最近のこと。
地上にいるとほぼほぼ気づかないのだが、日本橋川には多くの古い橋が架かっておりそれらは関東大震災の復興の過程で架橋されたもの。関東大震災きっかけの東京の街づくりの痕跡がいたるところに残っているということがわかる。
日銀本店も見える。反対側には渋沢栄一の像。お札の切り替え間近ということで割とホットな話題。
もちろんJRの下もくぐる。中央線が走行する橋も古くからのもので、大正四年の鉄道院のプレートがはめられている。全く知らなかった。メンテナンスされているとはいえ、100年以上前の橋の上を毎日とてつもない数の電車が走行しているというのはすごいことである。
ところどころ近年かけられた橋もある。見た目ではっきりと分かるのがまた良い。
ひたすら首都高の下を通る。その脇には江戸時代に組まれた石垣。
一ツ橋は橋台部分と橋げた部分の外見が異なる面白い見た目。「復興局建造」というプレートが埋められているのも泣かせる。
首都高の入り口も間近で観察できる。
江戸城関連の石垣は、首都高の工事で組みなおされてしまったところもあるというが、頑丈な算木積の部分はよく残っており、江戸を感じるいいポイントとなっていた。
まないたばしは俎橋ということで難読。
間もなく首都高が川の上から外れ、JRの橋梁が見えるようになってくる。
実は前日にこのあたりを地上から下見に来ていて、改めて位置関係は把握している。
神田川
日本橋川から神田川へ入る。合流点は少し川幅に余裕があり、向かい側からやってくる船を上流側に入って退避。
神田川に入って間もなく、清掃事務所の施設がある。稼働日はここから不燃ごみを東京湾岸の処理施設に運ぶということをやっているのだそう。川崎市は貨物鉄道で運搬しているが、都内は水運である。
船は中央線沿いに水道橋方面へと向かう。
水道橋の下からは激しく水が川に排出されている。地下鉄の湧水を排出しており、川の浄化にも役立っているということであった。
水面近くから中央線を望むのもまたいい景色。
お茶の水付近は工事用の仮設の人工地盤が立っている。手前のお茶の水橋も最近の構造ではなく、いかつい戦前の架橋。
お茶の水を過ぎると、このクルーズでの一番の映えスポットといってもよい、地下鉄丸ノ内線の橋梁である。ここでしばらく電車が来るまで待機。
2000系車両の赤が青空と対比していい写真が撮れる。02系のシルバーだとこうもいかなかったのではないか。かなりの面白スポット。
丸ノ内線をくぐって進むと昌平橋。古い中央線のガード下に新しい飲食店ができていて、川沿いのデッキでご飯が食べられるようになっていた。船から手を振るとほぼ必ず振り返してくれる。
昌平橋をくぐると、総武線の神田川橋梁。これもまた今の形ではないな、ということで存在感のある鉄橋。
これを過ぎると旧交通博物館の跡地。先日閉店してしまった肉の万世も。
再びJRをくぐり、もともとJRの工事用の橋だったという神田ふれあい橋を通過。
今日は5月5日ということで、書泉ブックタワー脇にこいのぼりが泳ぐ。ちなみに、この船の舳先にも小さなこいのぼりがくっついて激しく風車が回っていた。
浅草橋付近からは屋形船がたくさん停泊している。このあたりはクワイエットゾーンということでガイドの案内はしばらく休止。
隅田川
そしてついに隅田川。一気に視界が開けてスカイツリー、東武、首都高などが現れる。風も一気に強く。
川幅も広いので多くの船舶がそれぞれの速力で移動。両岸がコンクリート護岸のため波が反射して減衰しにくく、揺れが続くとのことであった。なるほど。
江東区の芭蕉庵史跡展望公園。このような施設があるとは知らなかった。いつか地上から行ってみたい。
新しい橋、古い橋いろいろかかるが、古い橋は厳ついのですぐわかる。
再び日本橋川
豊海橋から再び日本橋川へと戻る。以前サンセットクルーズに乗ったのでここからは2回目。でも時間帯や天気が違うのでまた異なる趣向が楽しめる。
首都高が川の上に覆い被ってくる光景は高架マニアにはたまらない。
東京証券取引所のある兜町と鎧橋の組み合わせで鎧兜。こどもの日ぽい。
かつてはいろいろな川が接続していたが、今も残る唯一の亀島川につながる日本橋水門。
江戸橋ジャンクションを過ぎると間もなく終着点。日本橋のしたの水位をみて、出発時から水位が下がっている様子を確認してクルーズ終了。
これで大人2500円で90分なのだからかなり満足度は高い。天気も良く良いGWの一日となりました。