NY・チリ・ボリビア14日目~ウユニ塩湖→ラグーナコロラダ(2005.3.7-25)

2005.03.20

塩の中で起床

時刻は0500。ここのシャワーは有料なので、昨日はシャワーを浴びてない。真っ暗な廊下を歩いていくと、厨房から明かりが漏れていた。明かりといっても電気の明かりではなくろうそくのあかり。おばちゃん達が数人で朝食の準備をしてくれているみたいだ。シャワー浴びたい旨伝え、代金を渡すと、ボイラーに火を入れてくれた。明かりはもちろん無く、ろうそくの明かりのなかでシャワーである。窓の近くからは結構寒い風が吹いてくる。何とかシャワーを浴びて部屋に戻って荷物をまとめて朝食。ここでも温かいスープとパン。ありがたい。

例の日本人のお姉ちゃんに挨拶をして、我々のチームは出発。まだ外は寒い。

ラグーン目指して

このランクル、最後部右側の座席が丁度ケツのところにワイヤーが走っていて痛いのだ。ここに誰が座るかということで結構微妙な感じとなる。まぁみなさん優しいので、休憩毎、適当な頃合いを見計らって「私が」とやってくれるわけだが。このケツの痛さは今日になって漸く話題にのぼったわけで、昨日ずっとここに座っていたMandyは「私はずっと座ってたのよ!」とか言ってみんなを笑わせていた。反対に座席のなかで一番イイ席は助手席である。何度かここに座らせて貰ったが、足は伸ばせるし、横には誰もいないし、視界は開けているしでいい具合であった。

途中、火山が見えるところほか数カ所で小休止を取りつつ進む。火山は活火山もあり、噴煙を上げている山もいくつかあった。

うっすらと雪をかぶった火山
Volcano covered with snow.

昼前くらいにとあるラグーン湖畔に到着し、昼食となった。高山病で体調は万全とは言えないが、昼食の準備が整うまで辺りを散策である。少し傾斜になっているのだが、ここを歩くだけでも精一杯。それでも、風が吹き止み、山がきれいに反射する水面にたくさんのフラミンゴが立っているのは絶景であった。昼食を食べ、頭痛薬をのんで再び出発。carisの体調も相当ヤバイ。

あたりにフラミンゴが現れてきた
There are flamingos.

Long Tail!

途中、Laguna Hediondaでも小休止。carisの体調も相当ヤバイ。ここの標高は4105m。空気も相当薄いはずだ。ラグーンには相変わらずたくさんのフラミンゴ達がいたが、結構近くにフラミンゴがいたので、イイ写真を撮ることに専念する。でも所詮3倍光学ズームのLUMIXじゃ知れてるなと思いつつ、写真をバシバシとる。よく考えてみると、フラミンゴなんてそうたくさん見る鳥じゃない。生涯見る2/3くらいのフラミンゴをこの旅行で見たような気がすると、理由のない考えを巡らせる。

そして再度出発し火山が作った面白い地形のところで停止である。ここにはなんとウサギがいた。尻尾がやたら長いウサギで、Mandyと美大が声をそろえて「Long Tail!」と叫んでいた。日本で見るウサギほど愛らしくはなく、目もパッチリとしてなくて、老人みたいなウサギであった。彼らは何を食べて生活しているんだろうか…。 とはいえ、さすが野生ですばしっこく、そのうちどこかに行ってしまった。自然が作った奇妙な岩だったが、carisの体調はさらにヤバイ。

長い尻尾を持つウサギではなく、ビスカーチャという動物のようだ
A long tail rabbit.

雑魚寝場

時間は16時前と結構はやかったが、本日の行程は終了した。Laguna Coloradaの湖畔に宿、というか雑魚寝場があり、我々のグループはその中の一室をあてがわれる。中には2段ベッドを含め8床くらいがあり、ホコリっぽい布団やら毛布やらがあった。丁度山小屋の寝るところみたいな感じ。荷物を運び込んでいると、carisは相当ヤバイらしい。というか、同行する自分はまだなんとかなったので、とりあえず熱を計らせると、なんと38度を超えてやがる。とりあえず薬を与えて寝かせて置く。MandyとDebsが相当心配してくれて恐縮する。

とはいえ、観光もしたいので、carisは寝かせたままにしておき、Laguna Coloradaへと向かっていく。半分くらい水は引いていたので湖の中を歩いていく。フラミンゴは遠くにたくさんいる。地面にはフラミンゴの糞やら羽根がたくさん落ちていた。かるーく走ってみるとやっぱり辛い。標高は4278メートル。もちろん地上で迎える人生最高地点である。

コロラダ湖
Laguna Colorada.
国立公園の看板だが何を意味しているのかが分からない
What does this mean?

一通り散策を終え、宿に戻ると、テーブルに紅茶とコーヒーが用意されていた。陽が傾き、気温がぐんぐん下がっていく。さすがに北半球で使っていた上着を取り出し羽織る。寒い。carisの熱も下がらず。この時点で高山病なのか、他の病気なのかはよく分からず。夕食が用意されると、Mandyが何か食べさせなさいとのことなので、スープとスパゲッティミートソースをcarisまで運ぶ。なんとかcarisも食べたみたいだ。しかしここのスープもスパゲッティもなかなか旨かった。というか、こういうところでこんな食事が用意されていることがスゴいことだ。現地の人はもちろんこんな食事は出来ないわけで、ものすごい贅沢なことなのだ。

食事が終わると、Lusselが隣の店で買ってきたコカコーラとラム酒を取り出し、ラムコークを飲みつつゲームを始めるらしい。自分も参加すればよかったものの、もう頭痛はひどいし、薬も飲んでいたわけで横になることにした。とはいえ、carisの容態も結構悪いので、明日、San Pedro de Atacamaまで戻って変わりが無ければ、大至急Calamaまで行って、飛行機でSantiagoまで戻らんとかな。とシミュレーションしておく。一応、Santiagoの日本大使館の場所も調べて置いて、最悪の事態に備える。

Mandyがすごく心配してくれて、Driverに言ってなんとかした方がイイとか言ってくれるが、とりあえず、Atacamaまで降りて考えてみるよ。と言っておく。

夜はRusselがシュワちゃんの真似をしたりしているなか、そのうち寝る。明日は4時出発である。殺生な。

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