2012.11.11
早い朝
0345起床。昨晩は何もやっていなかったので荷造りからはじめる。この後搭乗予定のLHR→CPHは23kgの重量制限があるためだ。持ってきた野菜ジュースを消化したり、機内預け入れ荷物などに分散させて、今回新たに導入したスーツケース用秤をつかって何とか23kgに収めることができた。
0445ホテル発。まだ暗い道をスーツケースを転がしながら歩いていく。駅の最寄の入口は閉鎖中。そういうこともあろうかと思い、事前に調べておいた方角へと歩いていく。人気のいない中、かなり大回りして駅へ。電車はすでに入線していて、結構な乗車率となっていた。席が取れたのはQuiet Area。まぁ17分なのでそこで静かにしていく。というか寝ていく。BAが発着するT5までこの列車は直通。T5に到着後、エレベータで出発ロビーへ。空港の雰囲気というか構造が関空にそっくりだ。
海外の空港では一般的(日本でもだけど)になっている、チェックイン機で航空券を出し、バゲージドロップで荷物を預ける。預けたスーツケースを載せた秤は、23.0kgぴったり。係のお姐さんも「Perfect!」とおっしゃる。
コンコースには2箇所あるセキュリティの混雑度合いが示されており、どちらも同じ長さを示していたが、片側のセキュリティが何故か封鎖されており、仕方なく長蛇の列に並ぶ。ここで時間を食ってしまい、ラウンジに立ち寄る時間はなくなってしまった。残念。
セキュリティの中の売店で、例のプリペイド携帯のTopUpをし、A3というかなり外れのゲートへ進む。簡易な機内食もあるだろうと思っていたが、朝食を食べることにした。フルーツ盛り合わせとホットパイ、オレンジジュースを飲みながら搭乗を待つ。海外で食べるフルーツ盛り合わせは格別である。
コペンハーゲンへフライト
コペンハーゲンへはA320。日本ではかつてANAがたくさん飛ばしており良く乗った機材だが、最近は大型機の搭乗機会が多くなり、まれにのる小型機もB737が多くなったので、非常に久しぶりな感じである。機内は団体と思われる乗客でほぼ満席であった。予定通り機内ではEgg&Tomato Croissantの軽食が登場した。LCCはそうでもないと思うが、ヨーロッパ域内のフライトは大抵軽食が出るので助かる。頻繁に乗っている人は不要だと思う人も多いだろうけど。ある程度睡眠をとったところでコペンハーゲンへ到着。ようやく着いたかという感じである。
1ゲートしか開いていない入国審査をそれほど待たずに通過し、荷物をピックアップ。コペンハーゲンではほぼ一日時間があるので、有名どころを観光する予定である。
コペンハーゲンの観光で便利なのが「コペンハーゲンカード」である。一人24時間249DKKというフリーチケットで、空港往復を含むコペンハーゲン周辺のバス、電車、地下鉄などの交通機関と、かなり多くの博物館等に自由に入場可能。明日のフライトも朝早いので、24時間券を買っておけば十分である。日本では日付単位の概念が多いと思うが、24時間という刻み方も良いものだ。空港の観光案内所で購入可能。直ぐに使い始めるため、カウンターで使用開始時刻を記入。まずはホテルに荷物を置くべく、電車でコペンハーゲン中央駅を目指す。
列車は長距離と近郊型を足して2で割ったような感じで、特急のような座席配置もあれば、ドア脇は折りたたみのイスにつり革が設置されている。車体断面も大きい。大型のベビーカーを押しながら入ってくる乗客も多く、文化の違いを感じる。
中央駅で下車し、駅前のRadissonBLUホテルが今晩の宿である。まだ午前中だったが、聞いてみるとチェックイン可能とのこと。部屋を使うことができてラッキー。荷物を部屋に置いて早速出かける。
世界遺産ロスキレ
目的地は世界遺産ロスキレ大聖堂である。電車で30分くらいの場所にあるようだ。中央駅ではやはりどの列車に乗ればいいのか良く分からないので、インフォメーションで確認する。乗り場を教えてもらって、ホームにあるモニタの行き先に「Roskilde」と書かれていることを確認して乗車。英語表記が少ないのがいただけない。話す分には伝わるのだが。
乗った車両はまたしてもSilentCar。おしゃべり禁止車両である。ともあれ、車窓を見つつ、路線図をにらめながら過ごすとあっという間にロスキレ着。大聖堂までは駅からしばらく歩く。休日ということもあってか、街に人通りはあまり無い。大聖堂の塔は遠くからも見えるので、方向を見失うことは無い。地球の歩き方の地図もそれなりに使えた。
大聖堂に到着し、入口脇の案内板をみると、ガイドブック等では12時半に一般向けにオープンとなるが、この日は13時開館と手書きで修正されていた。仕方ないので、海の方まで歩いてみることにした。風が強く結構寒いが折角来たので。
寒いながらも公園にはたくさんの市民が子供と遊んでいた。海の脇にはバイキング博物館もあったが、コペンハーゲンカードでは入れないこともあり、今回はパス。昼食を食べにレストランへと向かったが、出てきた観光客と思われるおばちゃんが「フルブック」と唱えてがっかりしていった。何かのパーティーをやっていた模様。
遠目からバイキング博物館の屋外展示を眺めつつ、大聖堂の開館時間も近づいてきたので戻ることに。天気は良いものの、とにかく風があって寒い。
大聖堂には来た道を戻る。今度は入口の扉が開いていて、受付でコペンハーゲンカードを提示。単にOKというわけではなく、ICチップを読み取っていたので、何か精算が発生しているのだろうか。ロスキレ大聖堂は15世紀以降のデンマークの王様や妃のお墓となっている。内部は普通の教会ではあるが、小部屋や半地下室がいくつもあり、いくつもの石や木の棺が安置されている。全ての棺には王様の名前や生没年が彫りこまれている。棺の前にはところどころに案内板があるが、QRコードが記載されたボードもあり、読み取るとWikiの該当ページにリンクするようになっていた。但し全部読んでいるとキリがないのだが。
デンマークの歴史を感じさせるのに十分な聖堂であったが、2階にあった小さな資料館を見てみると、過去には火災に遭ったりしてもいるようだ。ただし、今日の外観からはそれを感じさせることはない。
一通り見終わり、何か食べたくなったのでロスキレ大聖堂を後にし、近所に何か食べるところを探す。あまり店もなかったのでカフェらしき店へと入り、食事をすることに。デンマークの名物盛り合わせ?みたいなものを注文したが結構なボリューム。かなりおなかいっぱいになる。しかも入院明けでこんなに食べてよいのか不安な中食事。
コペンハーゲンを堪能
この後、駅まで急いで戻り列車を待つが、コペンハーゲン市内のロイヤルコペンハーゲンの本店でお土産を買うのにかなりギリギリの時間。列車もあまり良いのが無く、しばらく待つことに。
来たときと同じような電車に乗り、コペンハーゲン市内へと戻る。コペンハーゲンカードの付属パンフレットの交通路線図を参考に、どうやって市内へ入るか考える。途中で地下鉄に乗り換えるのが良いみたいである。何とかロイヤルコペンハーゲンへたどり着いたが、ほぼ閉店間際。すでにレジを締めたあとということで何も買えず。気を取り直して、世界三大がっかり名所の人魚像へと向かうことにする。近所のバス停からバスに乗車。系統は分かるのだが、路線図と同期を取るのが結構難しい。結局降りるバス停を通過してしまったようなので、慌ててボタンを押して下車。バス停を1個もどってなんとか人魚像の方向へ歩いていく。標識がすこぶる少ないのでウロウロしながら人が多そうな方向へと向かう。
人魚像の近くには多くの人が集まって写真を撮ったりしていたので、我々もその中へ入る。かなり真っ暗になっていたが、カメラの感度を上げつつ撮影。特にがっかりということもなかったが、まーこんな感じかという感想。適宜写真を撮影して市内に戻って夕食にしたい。
市内へ戻るには、同じバスで戻るのと、近くから水上バスで戻る方法がある。水上バスは東京にもあるにはあるが珍しいのでこっちに乗ってみるべく乗り場へと向かう。気温はかなり下がっており、特に風が強くて寒い。地図上では乗り場まで距離があったが、歩けない距離ではなくまもなく乗り場へ到着。乗り場はかなり簡素な作りであり、一応ベンチがあったが、川の上に作られているため底冷えがして寒い。次の船が来るまで20分ほどあったが周囲に暖まるところも何も無いのでじっと待つ。
やがて遠くから光が近づいてきて、水上バスが接岸した。一緒に待っていたグループ客に続いて乗船。やがて出発。周りは暗いが運河の反対側にある劇場などにある水上バス停を通過したりして、2ストップ先の水上バス停で下車。この後は、ガイドブックにも載っていたコペンハーゲンカフェという店へ向かう。バス停を探し、そこに止まっていたバスで近くまで移動。あまり混雑していないバスで近くへ到着。地図があったので迷うことは無かったが、人通りがあまり多くないので、若干気分はよろしくない。カフェに到着すると、数グループがすでにお酒とおつまみで談笑をしていた。空席も多かったので窓際の席に座る。ここではデンマークのビールや、なんちゃらスープ、コペンハーゲン名物などを注文。昼食が遅かったので、完全な空腹状態でなかったのが残念だった。それでもおなかいっぱい食べてホテルへ戻る。
これまた近くのバス停から、コペンハーゲン駅へ行くバスに乗車。ホテルへ到着後も、一旦セブンイレブンへ買い物に出かけたりする。ここではそれなりに人通りもあり、治安の悪さは感じなかった。
明日はついに待ちに待ったグリーンランド上陸である。朝もそれほど早くないのが良い。
次の日↓