2005.03.09
早起き日本人
0630頃シャワーに出かける。部屋の人々はみんな寝ている。こういうときに貴重品をどうするかは非常に悩ましい。部屋のロッカーに入れておくか、シャワールームまで持っていくか。セキュリティのためにここには書けないけど、みんなどうしているんだろう。洗濯をしなければ行けないが、シャワーとともに洗うのもめんどかったので、carisと相談して、コインランドリーを使うことにした。コインランドリーは2階。Quarterコインしか使えずに、1.5USD投入しなければならなかったが、carisのコインとを合わせてもそんなに持ち合わせていない。貼り紙にあるように1階の売店前の両替機に行く。すると何度1USD札を投入しても吸い込んでくれない。横で電話を終えた兄ちゃんも手伝ってくれたが、どうにもこうにも行かないなと思っていると、売店のおばちゃんが、ブッ壊れてるからフロントでかえてくれるよとおっしゃる。で、フロントに行くと、無事に両替してくれた。貼り紙くらいしといてくれよ。と思う。洗剤を投入して、30分くらいかかるみたいなので、部屋に戻って荷物の片づけ。30分経って自分がグズグズしてたら、carisが洗濯物を取りにいってくれた。スマヌ。乾燥機代をケチって、ベッドの手すりと、互いに持ち寄った洗濯ひも、洗濯鋏を駆使して何とか干すことに成功(?)。
そして出発。YHのネットは日本語に対応していないので、YHの近所のネットカフェの営業時間を確認しつつ地下鉄へ。今日もデイパスで巡る。とりあえず朝食をということで、歩き方に紹介されているベーグルの店へ。ベーグルの店は発見できたモノの、店員のおばちゃんの態度が悪くて減点。日本人が来すぎて日本人嫌いになったのか?と言う感じ。店内に飲食スペースはないので寒空の中食べる。コーヒーもつけて1.4USD。こんなもんか。
我々の所属している研究室には、旅行代理店から貰ったJALのポスターがある。この中に、金髪の姉ちゃんが自転車にのって橋の真ん中でポーズをとっている写真が載っているのだ。この橋こそブルックリンブリッジ。こんなくだらない理由で、今回はブルックリン橋もコースに含まれている。タダでさえ時間が足りないのに、逆方向の地下鉄に乗ってしまうという失態。East Riverを渡って、Brooklynの方にいってしまった。これはこれで景色が良かったものの、欄干が邪魔でまともに写真も撮れない。さっさと引き返してブルックリン橋へ。風がめっちゃ強くてなかなか寒い。地面は木製。1本目の橋脚まで行って引き返した。
マンハッタンの南部で
今夜はミュージカルを観たい。というわけで、当日券のディスカウント店へ行く。これも歩き方にお世話になり、tktsという店へ。寂れているんだか寂れていないんだか分からないようなところを進んでいき、無事tktsを見付けることができた。チケット自体はありそうなモノの、まだ開店していない。11時の開店まであと1時間弱。先にグラウンド・ゼロへ行ってみることに。途中、連邦準備制度理事会の建物があり、carisが見学出来ないか交渉してみるも、予約がないとダメとのこと。予約先が記載されたパンフレットを渡される。
グラウンド・ゼロは前回よりも時間が過ぎた雰囲気がした。メトロの駅も新しく出来ていて、さらに、新しい建物を建設する準備が進められている。
その後は、NYSEへ。でっかい星条旗は既に取り去られていた。そんなんより、寒さがかなり応えてきたので近所のスタバに入る。寒い日にはホットチョコレート。スマートなビジネスマンがスタバの紙コップを手にしていると絵になるねぇ。しばしの休憩の後、tktsへ戻る。
セットの豪華さ、ストーリーがだいたい分かるだろう。ということで、選んだミュージカルは The Phantom of the Opera。53USDで無事買えた。座席はどの部分なのかよく分からない。いってみるまでのお楽しみである。
世界遺産へ
近所のバス停からサウスフェリー行きのバスに乗る。短距離だが、デイパスがあるので乗ってしまう。外は寒いし。しばらく歩いて乗り場は見つかった。が、チケット売場は少し離れたところにあった。一番安いチケットでお一人様10USD。後から思ったが、この値段は明らかにお得感がある。乗り場ではセキュリティチェック。金属探知機の他に、空気がプシュっと当たる生物兵器でも調べてるようなそうでないようなゲートの2種類をくぐらされる。自由の象徴の女神、セキュリティは厳重である。
しばらく待つと、フェリーが到着。早速乗り込む。デッキは激しく寒いので中にはいって時間を過ごす。天井につるされているライフジャケットが生々しい。そのうち無事にリバティー島へ接岸。とりあえず、島の外周をぐるっと回ってみることにする。強風吹き荒れる中、写真をとったり女神を後ろから眺めたりと満足な時間を過ごした。天気が非常によいため、マンハッタンのビル群や橋が良く見えた。自由の女神の冠をかぶった外国人がたくさん記念撮影をしていた。
中へも入れそうな雰囲気だったので行ってみる。手荷物は全部預けよとの指令なので、コインロッカーに入れる。このロッカーは指紋認証式だった。こんなところで生体情報を使おうというものなら、どっかから苦情を受けそうなものだが、やはりセキュリティ第一とのことなのか。中に入って再び金属探知器を通らされる。そのたびに、ポケットに入っている小銭やら財布やらカギやらベルトやらを外さなくてはいけないのでかなりめんどくさい。その瞬間だけ、貴重品を離す訳だから、非常に神経も使う。
中には博物館があった。建設までの流れや実物大の耳や足などがあった。あとは、女神の顔だけ入れ替えた様々な風刺ポスターや絵はがきなども併せて展示があった。こんなの展示してもあまり意味がないように思えるが。台座の最高部へはエレベータで行ける。ベランダみたいになっていてある程度よい眺めなのだが、地上でさえ風が強くて寒いのに、ここはもっと風が強くて参る。さっさと退散。荷物を取り出して絵はがきを買ってフェリー乗り場へ。寒い。途中、エリス島に立ち寄って乗客を拾う。小学生の課外授業みたいな児童に囲まれる。みんな英語がうますぎる。マンハッタン到着後、地下鉄でタイムズスクエアへ。
日本食
昼飯は吉野家。スタバの隣にある。牛丼ボウルにダイエットペプシをつけて6USD。日本のに馴れているとちょっと割高な感じがするが、いま日本では吉野家の牛丼を食べることは出来ないので良しとする。牛丼以外のメニューも行ってみたかったが、日本でいま食べられないものが食べられるというところが肝要。箸を貰って着席。肉はちょっと煮すぎで、米も日本のと違う気がした。とはいえ、日本人がたくさん食べに来ていた。観光客なのか地元の人なのか。トークンをもらってトイレを借り、席を立つ。
まだまだマンハッタン
次は、有名なブロードウェイの日清食品の看板を見に行くことに。だいたいフィーリングで歩いていたら無事に到着。たくさんの電光掲示板がちらちらと流れていてニューヨークに来た感じがした。画角が広すぎて1枚の写真に収まりきらないのは残念。ブロードウェイを南下して、エンパイアステートビルに向かう。
エンパイアステートビルに到着。先ずは切符売り場を探す。どうやら地下にあるみたいだ。そこに辿り着くまでにセキュリティチェックがある。さすがに飽きてくる。引っかかったら引っかかったで厄介だし。地下の切符売り場は結構並んでいた。いろいろなコースがあったのだが、一番安いのでイイやということで、展望台だけのコース。エレベータ乗り場に向かうと、またセキュリティチェック。ここでcarisが引っかかって泣きそうになっていた。原因は首からぶら下げていたデジカメ。そりゃ引っかかるってば。しかも係員だれか気づけよ。
先ずはエレベータで80階まで上がる。80階で有無を言わさず写真を撮られる。この手の写真はどっかの日本の観光地を彷彿とさせる。その後さらにエレベータで86階へ。ここは地上高320メートルとのこと。殆ど東京タワーのてっぺんくらいだ。デッキ観たいになっていて、屋外からニューヨークの景色を堪能出来る。とはいで、暴風に加え、フェンスの目が粗すぎてコワイ。ここからモノでも落としたら大変なことになるなと大いに思う。風の寒さは早く帰りたいという気分にさせてくれる。というわけでさっさと退散。無事1階に到達。
この後、メトロにのってグランドセントラル駅へ。ここは前来たときと全然変わっていたい気がした。相変わらず天井が高い。この後、メトロをS→1と乗り継いで、YHに帰る。その前に朝調べておいたインターネットカフェでメールをみたり、写真をサーバにあげたりする。上り回線が相当遅くて参る。1枚/分のペース。この間にcarisはYHに帰ってシャワーを浴びてきたんだっけか。時間になったので、再びメトロの1でタイムズスクエアへ。ちょっと急ぎ目に歩いてマジェスティックシアターへ。座席番号がチケットに表示されているものの、それに関する案内表示は全くなく、係員に訊かなければならないシステム。席はOrchestra席の後ろから2列目の右側。隣はカワイイお姉ちゃんだった。
でいよいよ始まったが、英語がまず分からない。まぁ英語が分からないのは想定済みで、そのために音楽とセットの豪華さを楽しむためにこれにしたのだが。で想定していなかったのが強烈な眠気。昨日のNBAに続いて大変なことに。丁度日本では映画でオペラ座の怪人上映中だが、観ておけば良かったか。あとは劇団四季とか。ちなみに服装については結構脅かされて来たのだが、別にそんなにドレッシーしなくても大丈夫な雰囲気ではあった。前半の終わりにシャンデリアの落下シーンがあるのだが、落ちてくるシャンデリア遅すぎ。でも、お馴染み音楽の生演奏はとても良かった。何処までがSEで何処までが生演奏かはよく分からなかったけど。最後の感動シーンでは隣のお姉ちゃんが泣き出して焦った。そして、無事終焉を迎えると、スタンディングなんちゃら。carisと右のお姉ちゃんが立つのでつられて立って拍手。コンサートとかと違って、アンコールは無いけどな。終わった後、AIDSの募金のお知らせなんかがあって終了。そのままメトロ1でYHに帰る。よるなのでコワイよー。
部屋に戻るとルームメイトはまたいなかった。みんな夜型の生活してるなー。絵はがきを書いて寝る。