北京の世界遺産 2日目(2007.7.15)

2007.7.15

早起きしてツアーへ

今日は現地ツアーに参加して、万里の長城と明十三陵へ行く予定である。日本語ツアーにするか、現地中国語ツアーにするか結構迷ってはいたが、日本語ツアーが1万円近くすることもあり、現地ツアーを選択した。

起床は0450。起きたら床をゴキブリが這っていたが気にせず準備。0540に宿を出発。

バスも動いてはいたが、王府井から天安門まで歩く。やや歩き応えのある距離ではあるが、身軽な服装をしているので長城をあるくウォーミングアップとしておく。天安門広場はまだ6時台だというのに、ものすごい人がいた。なぜかみんな連凧を揚げている。国旗掲揚台にはすでに国旗が揚げられ、下には公安の人が直立不動となっていた。暑い中お疲れ様です。

ツアーは、「北京旅遊集散中心」という会社のものだが、分社に行ったらいまいち人がいなかったので、本社のほうへ行ってみることにした。こっちはチケットカウンターがしっかりしており、英語の案内もそこそこある。大人160元。3000円弱といったところか。前門出発→八達嶺長城→昼食→明十三陵(定陵)→前門解散 というコースである。まだバスには案内されていなかったので、ベンチに座って待つ。座っていると、結構中国語で話しかけられて参った。そんなに中国人に見えるのか…。

ツアー参加券
ツアーバスと出発を待つ乗客
ツアーバスと出発を待つ乗客。

なにやら、ガイド風のお姉ちゃんが叫んで、中国人が老若男女殺到する。そして、バスへ猛ダッシュ。さすが中国と思わざるを得ない光景だ。座席には十分余裕はあるはずなのに…である。バスは小綺麗な感じで、これまたみんな秩序良く前から詰めて座っていく。ことあたりがどうも解せない。そのうち、白人のカップルが乗ってきたので、外国人は自分だけではないなと安心する。乗車率100%としたところでバスが動き出す。0700丁度であった。

万里の長城

市内からいつのまにか高速道路へ入り、ひたすら山の中へ向かっていく。途中で、長城が見えて到着か?と思ったが、居庸関長城であり、さらにバスは高度を稼いでいく。明らかに過積載のトラックも高速道路を走っており、登り坂では渋滞している箇所もあった。そんなところを過ぎると高速を下り、数多くのバスが停車している駐車場へと到着。下りる間際にガイドから出発時刻を聞き、いざ長城へ。持ち時間は2時間である。駐車場からしばらく歩き、いよいよ長城が見えてくる。あらかじめ入場券は配られているので、チケット窓口に並ばなくてもいいのはうれしい。

万里長城入り口
万里長城入り口付近。

ざっくりとガイドブックを見て、南側のいわゆる「男坂」を上がっていくことにする。少しあるいて振り返ると、長城の上はものすごい人で埋まっており、それを超越するように長城は果てしなく続いている。霞がかかっているため、さらに遠くに感じられる。やや坂道を上がっていくような感じのところ、地形にあわせてかなりの急な階段になっているところがあり、日頃の運動不足の身体にはいささかきつい。

とはいえ、よくよく考えると、この山の奥にレンガを一つ一つ積み上げて巨大建造物を造った昔の中国人には頭の下がる思いである。さらに、敵の来襲にそなえて、この長城の上を走り回っていた当時の兵士にも脱帽である。しかも今日、こんなところでもちゃんと携帯の電波は入る。その技術力にも脱帽である。

八達嶺長城
八達嶺長城南側。
万里の頂上からはるか下方の駐車場を眺める
遙か下にバスの駐車場が見える。

そんなことを考えつつ、南六楼という八達嶺長城で一番南側の城楼へ達した。ここまで来ると人は少なかった。あとは、博物館でも見てやろうと思い、ここで引き返す。入場口を出て、駐車場とは反対側へと下りていく。こちらにも広い駐車場があり、特にバスではなく、普通車やツアーバンが多く停まっていたが、概してこちらは中国人ばかりであった。おみやげ屋が立ち並ぶ中にホテルもあり、さらにスタバまであったのには驚いた。看板を参考に肝心の博物館の方向に向かうが、なにやら怪しげな看板が。

中国長城博物館閉館公告

と、日本人でも意味のわかる中国語が!本文を読むと、改修工事で年末まで休みらしい。。。この残った時間をどうしてくれるんだ…。もう出口を出てしまったので、南側の長城を上ろうにももう一度金を払わないといけない。というわけで、駐車場へ戻って何か食べることに。長城入り口はさらに団体客が増えだしており大混雑。駐車場のフードコートは概してすいていたので、ここの串焼きやで牛串でも食べようと思う。「牛」と書いておばちゃんに見せると、衣のついた串を揚げだした。焼きものを期待していたのだが、揚げ物だったか。しばらくすると、揚げ上がり、カレー味のようなスパイスをかけ差し出された。特段まずくはなかった。脂っこいので腹にたまる。ついでに水を買い足してバスへと戻る。

中国長城博物館
頑丈に閉鎖されていたのでした。。。

そのうち、バスに乗っていた白人の夫婦が来たので話しかけてみた。オーストラリアから来たとのことだが、名前は即忘れた。。。こっちで仕事をしていて、2週間の休みをもらったので観光中とのこと。北京の次は西安にいくらしい。はじめは真剣にリスニングしていたが、集中力が切れた頃、バスのドアが開いた。定刻に出発。ウトウトする。

明十三陵

英語では、Ming Tombと呼んでいた。そういわれてもあまりピンとこない。ミンシーサンリンと中国語でガイドが説明しているのだが、その単語だけは聞き取れる。ほかはチンプンカンプン。来るときに利用した高速を戻り、1時間くらいで明十三陵の定陵付近に到着。ガイドは、Have a lunch, follow me.と言っている。奥の方に食堂があり、丸テーブルに座る。同席したオーストラリアの夫婦と、 台湾人が英語が話せるようだったので一緒に話す。

中国料理らしく、多くの種類の皿が出てきたが、概して不味い。まぁ、ツアーの価格が安いからしかたないのだが…。一番はじめに出てきたトマトのスープが一番飲みやすかった。中国の豆腐の麻婆豆腐が出てきたが、これもイマイチだった。魚の煮物みたいなのもあったが、これも泥臭い。オーストラリア人の奥さんはほとんど手をつけられない状況だった。台湾人は、20歳という兄ちゃんと一緒にツアーに参加しているようで、昼食を一緒に摂った流れで5人で明十三陵を見学することとなった。

ランチ
昼食。イマイチ。
定陵
定陵。

事前の学習が足りなかったため、地下宮殿(?)があることすら知らなかったのだが、なかなか深い地下宮殿に棺が安置されていた。中は相当広いし、ひんやり~とまでは行かないもののなかなか涼しかった。

定陵内部
Tomb。
定陵内部の地下宮殿
地下宮殿。

日本人ツアー客もそこそこいた。オーストラリア夫婦にも台湾人にも「あれは日本人だね」と言われる。確かに日本人は特徴的だからな。

地下を出たあとも、いろんな展示をやっていたので見学。出土品やら、定陵のジオラマがあって、そこそこ見応えがあった。何故か係員が室内に水まきをしていて、オーストラリア人と「あれは何だ?」と顔を見合わせる。

定陵のジオラマ
精巧なジオラマ。

台湾人は写真を撮りまくっていたが、そんなうち時間いっぱいになったのでバスに戻る。席の隣のおばちゃんにExcuse meと言ってどいてもらうと、話しかけてくれた。どうやら自分のことを中国人だと思っていたらしい。またまたショック。おばちゃんは北京に住んで3ヶ月目であり、初めてツアーに参加してみたとのことだった。

あとは、市内へ戻るのみ。ウトウトして約1時間。時間は14時過ぎだ。台湾の2人組と、オーストラリアの夫婦に別れを告げ、天壇公園を目指す。

天壇公園

前門付近は大規模な工事中で、天壇公園行きのバスがどこから発車するのかよくわからない。仕方ないのでしばらく歩いて、「天壇」バス停の2個前のバス停と思われる場所からバスに乗る。1人民元。バス停2個分だったが、結構距離を稼いで「天壇」下車。時間はたっぷりあるので、天壇内の全部回れるThrough Ticketを購入。35人民元。そして中へ入る。

ツアーに参加している間にある程度雨が降ったようであり、所々ぬかるんでいる。しかし、やたら広い。真っ直ぐと道が続いている。緑は多いが、なかなか蒸し暑い。途中の売店で絵はがきを購入。そしてまずは、祈念殿へ。皇帝がが五穀豊穣を願って建てた丸い建物。建て替えたものではあるが、色遣いが非常に綺麗で感激した。これだから世界遺産はやめられない。

祈念殿
祈念殿。非常に美しい建物。

疲れた足に鞭を打ちつつ、皇穹宇、園丘と周った。最後はあまりにも人が多すぎで流す程度。そのまま天壇南門から外へ出る。

広い天壇公園
公園は広い。

天壇南門バス停から王府井までバス。地下のフードコートで双ヘイ飯を食す。来てから思ったがどうやら日本食店だったようだ。まぁうまかったが量が多かった。王府井の屋台でダイエットコークを買おうとしたら冷えてないということだったので普通のコーラを買って宿に戻る。

北京で食べた日本食みたいな夕食
日本っぽい夕食。

早速爆睡して、23時頃おもむろに起きる。1階の売店がまだやっていたので、水を2本買って寝る。

今日は良く歩いた。

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