旬味の宿 うお昭 宿泊記 ~2024福島旅行

2024.2.24

楽天トラベル

3連休に旅行に行くことは直前に決めたので、いつもの楽天トラベルで空室を検索。3連休ということで選択肢は限られていたのだが、おそらく直前でキャンセルが出たと思われる宿があり、福島県の「来て。」割が使えるということで選定。温泉もかけ流し。

通常の懐石料理のプランで予約をしたのだが、あんこうの季節であるので、2日前に電話をかけ、あんこうのどぶ汁のプランに変更していただいた。冬のあんこうを味わう。

いわき湯本温泉

アクアマリンふくしまなど、小名浜近辺を観光し、ナビに沿っていわき湯本温泉へ。途中のコンビニで飲み物を調達しながら進む。

辺りは大体暗くなってきたところで、あまり温泉街っぽくない場所ではあったが、無事旬味の宿 うお昭を発見。

いわき湯本温泉前の道路
まもなく温泉に到着

宿の玄関は大通りに面していると勘違いしていたのだが、左折して少し入ったところであった。玄関前に車を停めて荷物を降ろし、駐車場の場所を教えてもらう。駐車場は今日は満車らしく、いつも使っていない臨時的なスペースを案内してくれた。後からわかるが、市内の中学校の同窓会的な団体予約が入っていたのが理由っぽい。

今はあまり大きくアピールするしているところは少ないと思うが「政府登録」が昭和感を感じさせる。

うお昭外観
宿の外観

チェックイン

チェックインは無事完了。夕食は19時でお願いした。3階の部屋が割り当てられたのでエレベータで向かう。部屋の入口には昔ながらの、歓迎●●様の表示。

うお昭のエレベーター
エレベーターと書いてあるエレベーター(日立製)

事前にもらった予約確認メールにはあらかじめ布団は敷いてあるとのことであり、部屋に行くとその通りとなっていた。部屋にはお茶セットや冷水などが用意されていた。こういうところで効率化を行っているのは全然問題ない。

部屋に入った時点で17:50。こりゃ、19時の夕食は遅いなと思い、内線電話で18:30への変更して快諾をいただく。

家族風呂

5階の大浴場のほかに、4階に家族風呂があり、空いていれば何度でも無料で入ることができるシステム。家族風呂無料は良い。ささっと偵察に行くと家族風呂が空いていたのでそこでさっと入浴。かけ流し満タンの湯舟はいささか熱く、入るのに時間を要したが、なんとか入浴完了。

夕食

時間通りの18:30にお食事会場の2階大広間へと下りる。

大広間では個人の予約が6グループ程度分が間隔ゆったりで配置されていた。ごはん、お茶、水はセルフサービスとのこと。

揚物とフルーツ以外はあらかじめセットされている形。こういう効率化は嫌いな人もいるだろうが自分的には割と好感が持てる。お造りは乾かないように保湿シートで覆われていたりと細かい配慮はされている。

まずビールでスタートし、ほぼ同時に地酒又兵衛を熱燗で注文。このメニューには絶対に日本酒のはずだ。

先附 鮟鱇共酢
お造り 鯵、つぶ貝、赤海老、本マグロ、鯛、妻一式
煮物 アラカブ煮付け、ごぼう、インゲン
揚物 鮟鱇の唐揚げ、ししとう
小鉢 鮟肝
温物 どぶ汁
フルーツ りんご、いちご

目の前に強烈に存在しているアラカブの煮つけ。久々に煮魚を食べたが、有無を言わさず最高にうまい。一人一匹あり、食べる身もたくさんあり、煮汁も相当にうまいのでこれをかけて食べたいと思い、セルフサービスの白米を取りに行ってしまった。こういうのはセルフサービス◎。

揚物は揚げたてが運ばれてくる。懐石の場合は目光の唐揚げのようだが、鮟鱇プランは鮟鱇の唐揚げ。これもうまい。滋味深い。

そして今回のメインのどぶ汁。あんこう鍋を食べたことがないので比較はできないが、みそ仕立ての濃い汁となっており、アンコウのいろいろな部材を発掘して食べる感じとなっておりまことに味わい深いものとなっていた。大方食べ終わったころ、ぞうすいにするための卵と追加の出汁を持ってきてくれて、アンコウ出汁たっぷりの雑炊を食べることに成功。

フルーツはお部屋でお召し上がりになりますか?と聞かれたのでお言葉に甘えて部屋に持ってくる用として準備をいただいた。

大浴場

大浴場は5階にあり、デフォルトでは男性用が広く、女性用がその対極。これは昭和時代の建造としての名残といったところか。ホームページを見ると、その日の宿泊状況により入れかえを行ったりと弾力的に運用をしているよう。

男性用大浴場は常磐線ビューとなており、湯本駅とそこに入線する電車を眺めることができた。ただし本数自体はあまり多くない。

お風呂の温度は高め。かき混ぜるヤツがあったのでよくよくかき混ぜて少し温度を落として入る。お湯は無色透明。硫黄臭はある。

24時間源泉かけ流し状態であるので、夜中にも入りにいった。寝不足になるがこれがやめられない。

朝食

朝食は朝イチ7時に予約済。時間になったので下りていく。昨日の夕食と同じ大広間。

うお昭のお食事処
お食事処の大広間
うお昭の大広間の雰囲気
お食事会場の大広間の雰囲気

夕食と同様に、ごはん、お味噌汁、温泉卵がセルフサービスとなっていた。着座して直ちに準備。ごはんコーナーに3種類のふりかけが用意されているのが◎。

ごはんコーナー
ごはんとお茶はセルフサービス
お水と温泉玉子はセルフサービス
お水と温泉玉子はセルフサービス

多くのおかずはあらかじめ配膳されていたが、焼鮭は着席後に焼き立てをもってきてくれた。

ごはん、味噌汁、焼鮭、ベーコンもやし、いかそうめん、筍の煮物、おかめ納豆、味付け海苔、温泉卵、お新香(しそ巻き)、果物(パイナップル)

焼鮭
焼鮭と右下は長久保のしそ巻き

デザートのパイナップルがやたら甘くてうまかった。

大広間にはお茶のみが準備されていたが、1階のラウンジにはコーヒーがあるということを案内いただいた。毎日コーヒーが必要な体質としてはありがたいサービス。紙コップにいれて部屋に持ち帰っていただく。

うお昭のラウンジ
うお昭のラウンジ。朝はモーニングコーヒーが置かれている。いいサービス

チェックアウト

チェックアウト時刻は10時。今日は回りたい場所も多く、温泉も利用可能なのは9時までであるので長居は無用ということで9時にチェックアウトする。部屋の玄関にお宿のエチケットということでコロナ時代の名残?をみることができた。なお、消毒液は館内各所に配置されていた。

うお昭お宿のエチケット
コロナ禍の名残

車まで荷物を運び、湯本温泉を後にした。次の目的地に行く前に、JR湯本駅前を通ってみたが、多くのバス路線が発着する、少しノスタルジーを感じさせるような駅前となっていた。

JR湯本駅
宿はJR湯本駅の目の前

昭和の香るおすすめ旅館

ほぼ直前に探し出した宿であったが、たっぷり温泉が注がれる浴場、建物は古いが手入れは行き届いていてお料理もおいしい家族経営のぬくもりのある宿だったと思う。

駅からも近いので、電車でも行きやすい旅館。

タイトルとURLをコピーしました