2009.04.14
パイネ国立公園ツアー
0400起床。0500に朝食を頂き0540に迎えが来る。こんな朝早くでも朝食を出してくれるミヤザト・インに感謝。迎えのワゴンは市内のあらゆるホテルを巡りトータル9人となったところでバンは南下を始める。辺りはまだ真っ暗で、カラファテの街の明かりのみが見える。その明かりも遠くなった頃、空がだいぶ白み始めて来た。途中のガソリンスタンドでトイレ+給油の休憩。
4年ぶりのチリ入国
遠くに白い山が見えてきた頃、舗装された道からダートの道へと突入する。ダートの道をしばらく進んだところに小さな建物がある。アルゼンチン側のイミグレーション。壁にはWantedの張り紙が何枚か貼ってあって、国境であることを強く印象つける。2人の入国審査官が淡々と手続きを行っていた。パソコンも置いてあったがホコリをかぶっており、全て手動での登録である。
出国スタンプが押された人から外に出る。イミグレの前にはサンタクルズ州の地図があり、ここが南から6箇所目の出入国ポイント「PAINE CANCHA CAREER」という場所であることを示していた。毎度そうであるが、日本人にとっては陸路の出入国になじみがないため、毎回新鮮である。全員の出国が終わるとチリ側の出入国用紙が配られさっさと記入が必要となる。真剣に記入をしていたら、本当の国境を見逃してしまった。気づいたらチリ側のイミグレオフィスに到着していた。
チリのイミグレは先客がおり、しばし時間がかかったが、昔訪れた、ボリビアとの国境と大体同じ手続き。一人一人のパスポート番号などをPCに手入力され、荷物検査を受けて無事入国。国境の町カスティージャでチリ側のガイドと合流し、この後の肯定や持ち物の説明を受ける。大事なのは、チリのパイネ国立公園入園料が15000CLP必要であること。現地ではUSDやARS支払いが出来ないため、ここで両替をするように指示される。小さな商店で30USDを両替したところ16500CLPとなった。1500CLPが余る計算なので、少しお菓子を買って車に乗り込む。
1055チリ側のバンに乗り換えて出発。ダート道をしばらくぶっ飛ばしサルメント湖畔で小休止。飛べないけと早く走るダチョウみたいな鳥が歩いていたり、パイネの3つの塔を遠くに望みながらなおもバンは走りまくる。グアナゴというアルパカの一種もたくさんウロウロしていているが、そのほかに特に目立った動物はいない。しかしながら天気は快晴でパイネの山々をおなかいっぱい眺めることができ、最高である。
Parque Nacional Torres del Paine
国立公園オフィスで入園料を支払い、トイレ休憩した後、いよいよ国立公園へと入ってく。道は1.5車線くらいに狭まっていたが、殆どがツアーの車か公園関係者の車となっており、それほど危なくはない。その後、ペオエ湖近くで停車。これからトレッキングに出るというブラジル人夫妻と別れる。これから2泊の日程でさらに奥地にある氷河を目指すそうだ。
1dayツアーの我々はパイネグランデが見えるポイントまでしばし徒歩。迫力のある山容が望める。山の頂上付近にも氷河があるのが見えた。その後は、湖から流れ出る川が下流のペオエ湖へ流れ込むところに出来た滝である。落差はそれほどでもないが、山からの雪解け水の豊富な水量がかなりの迫力を伴って流れ込んでおり、ガイド曰くvary powerful fallと絶賛。氷河の青白い水が流れ込むのは見ていて飽きない。
ここの散歩で同行のイタリア人夫妻と少し話した。日本から直行便が無いというと一様に驚いた顔をされる。今度は日本にも旅行することを計画しているようだが、日本の宿の高さを心配していた。
その後、ペオエ湖を南下していく。ペオエ湖の島にはホテルがあり、非常に景色の良いところに位置しているが、なにぶんお高いそうである。この辺りは、十年程前に大規模な山火事が発生して最近ようやく回復してきたらしい。遠くにはコニーデ様の山が見えるが、実際には火山ではなく、年代もパイネの山々より相当若いとのこと。
さらに南下して、ペオエ湖南部が一望できる場所へ登り、おなかいっぱいとなったところで折り返し。さらに国立公園の事務所の手前でキツネが2匹座っていたので写真を撮る。red foxとのこと。触らないよう厳重に注意を受ける。
国立公園を脱出して後は来た道を戻るのみ。大きく見えたTorre del Paineも次第に小さくなり、ダートの道をすっ飛ばしてようやく国境の町に到着。ここでバスを乗り換えてチリ側のイミグレで出国手続き。その後、来るときには見逃した国境を通過。国境は全く何の変哲も無い平地であったが、国境を示す柵がどこまでも続いていた。アルゼンチン側の国境で再度入国の手続きをした後、再度バスを乗り換えてカラファテへと向かう。なんだかんだ言って相当疲れているのでカラファテまで大爆睡となった。自分も宿の前で下ろしてもらい、1日ツアーが終了となった。
後でミヤザトさんに伺ったところ、いつも晴れていてパイネの山々が見られるわけではないらしい。今回は相当運が良かったらしい。今晩もカラファテの街へ繰り出し、いつもながらの、ビールとサラダとステーキで夕食とした。今回注文したサラダは失敗であった。